最悪のホモソーシャルの実演

 ヴォーやらヴォーの都合でちかごろはぜんぜんツイの話題を真面目に追っていないので(とてもよいこと)風聞とTLのつまみ食いナナメ読みだけで個人的な怨念に基づいた適当なことを言うからこんな辺鄙な誰も見てないようなブログに曖昧な語を使って書くんだけど、青いのとクツーのアレが案の定まあアレなことになって風速が出て声のデカいやつと声のデカいやつがデカい声でなんだかんだ言い合っているからマイク片手に半年ちかくラップバトル待ちのわたしの声なんぞ永久に届きはしないんだろうが、届かない言葉を天に向かって呟き続けることこそが祈りだ神はお前の祈りなんぞ聞いちゃいないということで痛切な祈りをここに記しておく。
 当該女性については特に優秀な人という印象は受けないが、さりとて著しくおかしかったり劣っていたりするわけでもなく、まあ良くも悪くも普通の女性だなぁというイメージで、対する当該男性にしても特に優秀なわけでもなく自己評価だけが肥大化している、まあ社会のそこかしこにいくらでもいるありきたりな男性だなぁという感じで、普通の女性と普通の男性ですね。で、客席の構成もノリもまあだいたい普通の社会を反映したような比率っぽくて現実の社会における女性の受難をそのまま映したようなものの見事な最悪のホモソーシャルの実演になっているっぽいところが批評性があまりにも高い。
 なにか意見を言おうとすると「じゃあ話を聞く場を設けましょう」とか「女性ならではの感性で忌憚のない意見を申してくれたまえ」みたいな感じで「話を聞く用意はありますよ」みたいなことは言うんだけど、それでこっちがなにか言うと「それはなかなか良い指摘ですね」とか「意見は的外れだけどちゃんと物申す胆力はなかなかのものですね」とかいってワッハッハって上から目線で「評価」されちゃうんですね。なんで自分がジャッジする立場だと思っちゃってるんでしょうか、あれほんと最悪ですよね。
 んで変に若かったり顔がかわいかったり身体がちっちゃかったりすると怒っても怒鳴っても「萌え」だの「かわいい」だのに回収されちゃってまたまたワッハッハってぜんぜん話聞いてもらえなくて、じゃあどうしたらいいんだよって泣くとまあ態度は一時的に軟化するんだけど「そんなに嫌ならちゃんと言ってくれたらよかったのに」とか言って、え? 言いましたけど? 怒っても怒鳴っても「かわいいね」とかいってワッハッハってしてたのどこの誰よ? みたいな感じなんだけど泣いたら泣いたで話を聞きはするけど「ほら結局女は泣けばなんとか思ってる」みたいなところに回収されちゃって、もう立っても座ってもどうやってもダメみたいな最悪のホモソーシャルがそこかしこに存在するのがまあ社会の現状って感じで、ものの見事に縮図だったんじゃないでしょうか? 知らんけど。 で、そのへんの普通の女性をひっつかまえてホモソな「話を聞く場」に立たせて「さあ物を申してごらんなさい」って、うまくできなかったら、この場合うまいというのはつまりホモソに受け入れられるようなかたちでうまくできなかったら「もっとしっかり準備して理論武装して出直してきなさい」って、まあそれはそれで一種の正論ではあるんでしょうけど、は~ホモソホモソみたいな感じはなきにしもあらずんば虎児を得ず。にゃーん!
 青いのだクツーだと個人の資質に還元するんじゃなくて、その根本的なホモソの構造的問題点に目を向けたほうがいくらか実りがあるんじゃないですかね? 「こうすればいいのだ!」なんていうわかりやすい解決策なんてないし、こいつをやっつければ終わりみたいなアホでも分かる対立構図だってありませんよ社会ってそういうもんでしょ。そういう分かりにくさの中で「どうしようかね?」って考えていくことが大事なんじゃないですかとおもむろに問題を提起して投げ捨てる。自分では自分は見えない。死を忘れるな。

コメント

このブログの人気の投稿

短編小説の書きかたっていうか、なんか雑感とか

石川優実、青識亜論の討論会から考えるガラスの天井問題(広義)

四の五の言わずにせんせいのお人形を読めよって話