キモい自作語り2

 わーい!カクヨム公式レビュー(なに?)というのに来栖と増田がピックアップされたぞ。

 来栖と増田

 これ自分としては超お気に入りなんだけどあんまり☆伸びてないからどんどん読んでじゃんじゃん☆とかレビューとか応援コメントとか入れて。

 で、辺境の地で伸び伸びとキモい自作語りをするんだけど、以下ネタバレだから先に来栖と増田を読んでこい(命令形)

 

 来栖さんは背中に羽根が生えているんだけど、物語としては実際に来栖さんの背中には羽根が生えているわけなんだけれども、これはもちろんメタファーでもあって「恥ずかしくて隠してはいるけれども、実のところ自分でも好ましいと思っているし誇りを抱いているもの」みたいな感じです。これを書こうと思った時に具体的に想定していたのは、たとえば「小説を書く」とか「漫画を描く」「絵を描く」といったような趣味などです。大抵の人はそういうのを一般の人に対しては隠していたりすると思うんですけど、本人としては恥ずかしいから隠しているのと同時に、でもそのことに誇りを持ってもいるわけですね。そういう複合的な感情を抱いているものに対して、ああ、この人になら見せてもいいのかもしれないな? と、前向きな気持ちになれるような、そんな一場面というわけです。それで、もしも褒めてもらえたら変に謙遜したりもせずに、フッと笑って「ありがとう」って言えたら素敵ですよね。

 そういう物語なんですが、たとえばこれがそのまま「来栖って小説書いてるんだろ?」みたいな話になると、ただの小説書きあるあるになってしまって射程が短いですよね。そこを「羽根が生えている」という、普通では絶対にありえないような設定を持ち込むことで、逆に抽象化されて射程が伸びるわけです。そういうことがあるのです。このメソッドは大澤作品の色んなところに出てくるのでみなさんも試してみていいですよ(超上メセ

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