キモい自作語り(超早口)

 あんまり自分の書いたものについてあーだこーだ言ってるのもキモいかなと思って普段はがんばって(これでも)かなり抑えてるんですけど、自分で好きでわざわざこんな辺鄙なところまで見に来るようなヤツ相手に遠慮もすることないかと思って、こんな辺鄙なところで思う存分にキモい自作語りをしますね。

 このあいだ「キャスカル」って自分で書いた小説を読んでて、書いたの随分前だし、ノベルゼロのコンテスト期間中に間に合うように、毎日仕事が終わってから書いて書いたら即読み返しもせずに投稿するってスタイルでガガガガガガー!!! っと書ききったやつだから、自分でもどんな話かって記憶がほとんどなくて、普通にめっちゃ面白くて気が付いたら午前2時とかで最終話で涙ぐんでたから、たぶん面白いんだと思います。読もうね。


キャスカル - kakuyomu


 プロットとして、何話で誰が離脱して、かわりに誰が増えるみたいな登場人物のin-outだけは決めてたんですけど、それ以外はまったくノープランのままで書き始めて、一話のプロットとか「プロローグ。ほのぼの。最後にこの子たちが実はパイロットだと分かる」みたいな感じで、この一行プロットからその場の思い付きで一万字まで膨らませてるから、話がすごくあっちにフラフラこっちにフラフラしてほぼ雑談で終わるのに、次の話に行くとゴリッと話が進んでるんですね。一万字使い切ると強制的に話がジャンプするってわけ。


 この話と話の間の時制ジャンプで戦闘とかをすべて終わらせて書かない、というのが最初に決めたコンセプトで、なんでかっていうと大澤は戦闘シーンを書くのは疲れるからです。基本的にはキャラがぼんやり空を眺めたり、お茶を飲みながらダベったりしてるシーンを書きたいのです。疲れることを回避して、自分が書きたいシーンだけで話を進めていこうというコンセプトですね。こういう風に、自分に甘い構成を考えると長編を書いたりするのも乗り切りやすくなります。苦しいことを頑張ってやる! じゃなくて、どうやれば頑張らずにそれをやれるかを考えるわけです。自分の頑張りというのを全然信じていないので。


 この作戦は「いきなりラスダン!」でもやっていて、一人称視点の小説では語り部が見てないところは記述できませんから、それを利用してレベル1の人たちに見てない間にレベル99になっててもらおうっていうのがコンセプトです。スマフェは完全にその仕掛けのためだけに作られた存在なのでピーチクパーチクなどの設定もすべては最後のシーンで一瞬にして「見てないところでなにが起こっていたのか」を把握するためだけのものです。


 で、こういう風に「どうやったら自分が書きたくないシーンを回避して自分がやりたいシーンだけを自然に書けるかな?」みたいな、徹底的に自分に甘い構成を考えるのに頭をひねると、わりと独特な設定や構成に仕上がったりするかもしれないので、みんなも苦しい進捗なんかやめて自分に甘い設定を考えてみよう!

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